【第208回】日野木鶏クラブ活動報告「続けてこそ、道」/ 2026・7・4

 1. 実施概要

  • 実施日: 2026年7月4日(土)14:00~16:00
  • 場所: 平山交流センター(平山季重ふれあい館内)
  • 参加メンバー: MZ氏、SN氏、TN氏、TK氏、IN氏、YB氏、AK氏、OK氏(8名)

会は「木鶏信条」の唱和から始まります。先月からSN氏が丹精込めて作成してくれた「厚紙版」木鶏信条を手に、全員が改めて背筋を伸ばしました。厚手の紙に記された信条の一文字一文字が、私たちの魂を磨く砥石となり、日々の生活を律する杖となる。そんな決意を新たにする静謐な時間が流れました。

事務連絡では、来月の恒例行事である「暑気払い」の案内が共有されました。8月1日(土)17時より開催予定です。

2. 近況報告

今月も、それぞれの人生という戦場で一ヶ月を歩んできた会員たちの、彩り豊かな歩みが語られました。

  • YB氏: 娘さんの七回忌という大きな節目を迎えられました。遺品や写真の整理を通じ、過去の記憶と対峙する切なくも温かな心の機微。そんな中、新たに始めた「童謡・唱歌」のサークルでは、80名近い仲間と大声を出す高揚感に救われているそうです。「人生もレベルの高い人と伴走することで磨かれる」という実感を、隣席の見事なテノール歌手との出会いから語られました。

  • AK氏: 絵画、ピアノ、生け花という「日常の幸せ」を淡々と継続されています。一方で、別居する息子さんへ送り続けている自作の絵手紙について、「息子は封筒すら開けていないのではないか」という切ない推測も吐露されました。しかし、それすらも「自らの規律」として受け入れ、筆を止めない姿に、静かながらも強固な「継続の意志」を見出しました。

  • OK氏: 父母の法要を通じ、家族の絆と先祖への報恩を深く感じた一ヶ月でした。地域での対話も積極的に行い、アフリカの国立公園を捉えた写真展では、野生動物の圧倒的な生命力に感動。いつか南アフリカのバンガローで、ライオンの咆哮を聞きながら過ごしたいという、少年のように瑞々しい夢を披露されました。

  • TN氏: 50年以上続くテニスの研鑽について。高いレベルの試合に身を置き、周囲に触発されて自己を引き上げる厳しさを語られました。また、地域防衛OB会での活動を通じて、人口減少が地域社会に落とす影を鋭く洞察。自らの足元から社会を見つめる真摯な姿勢が印象的でした。

  • IN氏: (OK氏の話に関連して、)約30年前に、皆既日食を観測するパックツアーで南アフリカとザンビアを訪れました。 野生動物との間近な遭遇 サファリツアー(ジープでの移動)では、ライオン、キリン、ゾウ、カモシカなどを間近で観察しました。ホテルの目の前の川にカバが現れたり、ジープのすぐ目の前でライオンが交尾をしている姿を見たりと、野生のエネルギーに圧倒されました。日本の動物園(ライオンバスなど)とは全く違う、悠々と歩く動物たちの姿に深く感動しました。

  • MZ氏:シルバー世代のフレイル(虚弱)予防活動のお話がありました。今回は特に具体的で重要な助言を共有されました。薬や水を飲む際、「頭を後ろに反らさない」こと(気道が開いて誤嚥しやすいため)。そして、30秒間で3回唾液を飲み込めるかという「嚥下テスト」の重要性。「あいうべ体操」や正しい姿勢が、健康寿命を支える基盤であることを再確認しました。

  • SN氏: 職場では上司と後僚が相次いで退職し、朝6時30分に出社して夜20時まで業務に追われるという、過酷極まる状況にあります。しかし、この激務を「神様からの宿題」と捉え、自反尽己(じはんじんこ)の精神で前向きに邁進されています。職場に『致知』の愛読者(同士)を見出したという小さな光を糧に、不屈の心で戦っておられます。

3. 推し記事の発表

今月の特集テーマ「続けてこそ、道」に呼応し、各氏が選んだ言葉と学びを深めました。

TK氏・YB氏:脳科学者・村上和雄氏の記事 
2歳までの無条件の愛情がいかに脳の基礎を作るか。そして人間に眠っている98%の遺伝子を「スイッチオン」にする可能性に共感されました。人間に生まれたこと自体が「宝くじに何度も当たったような奇跡」であり、サムシング・グレート(大いなる存在)への畏敬を持って明るく生きる重要性を強調されました。

AK氏:デザイナー・コシノジュンコ氏の記事
 三姉妹の圧倒的なエネルギーと、プロとしての厳しさを共有する対等な夫婦関係に感銘を受けられました。写真に現れる自然な距離感と、自立した個と個が織りなす創造性。女性が社会で真に能力を発揮するための理想像を、そこに見出されました。

MZ氏:ダスキン・大久保氏、作家・伊集院静氏の記事
掃除を通じた心の修行や、今の時代にこそ求められる「歌」の力について。MZ氏は記事中の「シンカ」というカタカナ表記に着目し、それを**「進化」「深化」「神化」**という三つの意味が重なり合った、多義的な歩みであると深く考察されました。

IN氏:タイ北部・原田氏の支援活動の記事
少数民族の子供たちの教育支援に奔走する姿に、自利利他の「菩薩道」を見出されました。日本におけるアイヌの歴史的背景とも重ね合わせ、少数民族が直面する困難と、それに対する誠実な支援の在り方を、自身の経験と照らし合わせて詳述されました。

SN氏:20代の逆境を乗り越えた若者の記事
現在の自身の苦境を「神様からの宿題」と位置づけ、同じく仕事で奮闘する娘さんへ「この裏には必ず良いことがある」と伝えたいという、親心と覚悟を語られました。逆境こそが最高の学びの場であることを、自らの姿勢で証明しようとされています。

4. 今回の気づき

会の終盤、私たちの対話は「美点凝視」の精神に基づき、現代社会への深い問いかけへと昇華されました。

  • 「ワンバウンド」の魔法とコミュニケーション
    相手の言葉を否定せず、「あ、そう」「困ったね」「良かったね」と一度受け入れるコミュニケーション技術。特に「あ・そう」と語尾を下げて受容することで、相手の心に余裕を生む。この「ワンバウンド」させる姿勢が、あらゆる人間関係を滑らかにする智恵であることを学びました。

  • 腰骨を立て、身体から心を変える 「姿勢を正す(腰骨を立てる、椅子に背をつけない)」ことが、精神の自由と健康寿命に直結するという確信。声を出すこと、笑うこと、そして正しい嚥下。身体的な規律を保つことが、ひいては高い志を維持するための土台となります。

  • 時代を揺さぶる「誠実な問いかけ」 会では、地方における女性の活躍や「男尊女卑」的な風土に対する激しい議論も交わされました。優秀な女性たちが地方を離れざるを得ない現状への憤りや、伝統と革新の間で揺れる社会構造への批判。それは単なる不満ではなく、木鶏クラブらしい、人間としての真摯な「正義」への探求でした。

5. 次回のお知らせ

変化の激しい時代だからこそ、変わらない志を持つ仲間との集いが、明日への活力になります。

  • 開催日:2026年8月1日(土)
  • 場所: 平山交流センター(学びの場)
  • 内容: 学びを深めた後、「暑気払い」を開催。

「続けてこそ、道はひらける」。その言葉を胸に、私たちはまたそれぞれの家庭や職場という修行の場へと戻ります。次回の再会で、さらに磨き上げられた魂と出会えることを楽しみにしております。

以上

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