【第206回】日野木鶏クラブ活動報告「人を育る」/2026・5・3

 1.実施概要

実施日:2026年5月3日(土)14:00~16:00
場所:平山交流センター(平山季重ふれあい館内)
メンバー:MZ氏、SN氏、TN氏、TK氏、IN氏、MU氏、YB氏、OK氏

薫風さわやかなゴールデンウィークの最中、第206回を迎えた日野木鶏クラブが開催されました。今回は、月刊誌『致知』2024年5月号の特集テーマ「人を育てる」を軸に、計8名が参集し、新緑の輝きに負けぬ熱気あふれる対話が交わされました。

本クラブは二十年余の星霜を重ね、二百回を超える開催を継続してまいりました。しかし、この節目において私たちは敢えて止歩(しほ)し、昨年12月から本年4月にかけて「進め方の再考」という試行錯誤の期間を設けました。長きにわたる継続は尊ぶべきものですが、慣習に流されるのではなく、温故知新の精神に則り、時代の変化や参加者の意識の深化に合わせて運営を刷新することは、クラブの生命力を維持するための戦略的な決断であります。本報告は、その新たな研鑽の枠組みへの第一歩を記録するものです。

2. 今後の進め方について

•MZ氏: 代表世話人の任期(二年)という「規約」を再確認し、本部に半年ごとの活動報告を行う重要性を共有。組織としての規律を正すことが、永続的な発展の礎であることを説きました。

•TK氏
近況報告の中で語られる相続や認知症といった身近な社会課題の共有にこそ、学びの本質があると強調。他者の発表を咀嚼する「全体共有」の時間の価値を訴えました。

•YB氏
 従来のゆったりとした情緒を慈しみつつも、議論の質を高めるための「木鶏信条」の補助資料の配布に深い謝意を示し、場の充実に期待を寄せました。

•OK氏
 他者の発表に対し「美点凝視(長所を見出し肯定する)」を深める時間を最重視し、多角的な視点を得るメリットを述べられました。

•TN氏
 限られた時間をより高潔な議論に充てるため、発表項目を厳選する工夫と、全員で共通のテーマを掘り下げるための時間管理を提案しました。

•IN氏
 「近況報告の面白さこそが参集の原動力である」という率直な実感を表明。事務的な連絡事項を簡素化し、対話の純度を高めるバランスの重要性を指摘しました。

•SN氏
クラブの価値向上と継続に向けた支援体制の構築を提唱。透明性の高い運営を目指し、書面による意見窓口の設置など、会員の声を反映させる仕組み作りを提案しました。

3. 推し記事の発表

後半では、新方針に基づき、各氏が選定した記事の発表が行われました。単なる感想の披瀝に留まらず、各氏の人生経験に照らし合わせた「生きた人間学」が立ち現れる時間となりました。


発表内容の要旨
•SN氏(33頁:刑務官の記事):
 「善き出会い」が、過ちを犯した者の運命をも変え得る力を持つことに感銘を受け、自らも周囲に光を照らす存在でありたいとの決意を新たにされました。

•MU氏(巻頭:釈尊と弟子の話):
 「人を選ぶ」ことの厳粛さを考察。マイナスの波動を避け、善き友、善き師と交わることこそが、己の精神を守る智慧であると説かれました。

•TN氏(20頁:スマホの弊害):
デジタル教科書の導入やSNS規制の遅れに対し、現代の教育環境への強い警鐘を鳴らされました。未成年の精神を守るための社会的な規範の必要性を強調されました。

•OK氏(38頁:記事に登場するTN棟梁の技):
西の西岡、東のTNと称される一流職人の魂が宿る作品に直接触れたいという、本物への渇望を語られました

•YB氏(25頁:矯正人生の話):
自身の体調不良という逆境を鏡とし、「立派には生きられない自分」という弱さを直視することで得られた、周囲の縁への深い感謝を吐露されました。

•TK氏(24頁:スマホ機器の話):
 「ながら族」による集中力の欠如を指摘。幼児期からの教育環境が人間形成にいかに決定的な影響を及ぼすかを、自らの洞察を交えて発表されました。

•IN氏(前月分22頁:大村智先生の記事):
 巨大組織と対峙し信念を貫く困難さを、自身の建設現場での交渉経験と重ね合わせ、静かながらも力強い回顧をされました。

•MZ氏(特集全体):
 「人を育てる」根本は家庭教育にあり。スマホ問題は政治・教育現場が真剣に取り組むべき国家的な提言であると総括されました。
各氏の発表は、文字としての教えを自らの血肉へと変える、まさに実践的な学びの姿でありました。

4. 今回の気づき

全体の対話を通じて浮き彫りになったのは、他者の眼差しを通じて自己を再発見する、精神的な充足感です。

「美点凝視」の精神に基づき、IN氏の現場に根ざした洞察や、MU氏の即断即決の実行力など、互いの個性を認め合うことで、独力では到達し得ぬ深い智見が得られました。人間形成における「最初の三歳までの愛情」の重みや、個々人が持つ「気質(DNA)」の影響など、議論は多岐にわたり、深い人間理解へと昇華されました。

最終的に導き出された「楽しくなければ続かない」という結論は、一見平易ですが、極めて戦略的な意味を内包しています。心理的安全性が確保され、相互の敬意があるからこそ、厳しい自己研鑽も持続可能となります。この「悦び」こそが、本クラブの永続性を保証する源泉であることを再確認いたしました。

5. 次回のお知らせ

円滑な運営と学びの共有を支えるため、新たな資料を配布しました。
•B5判「木鶏信条」しおり: SN氏が最新のAI技術を活用し、『致知』公式HPの想いを学習させて作成した資料です。「特性」の定義一つをとっても、致知の哲学を反映した独自の解釈がなされており、研鑽を支える杖となります。

•運営則の再確認: 「自反尽己(自ら省みること)」「美点凝視」など、私たちが重んじるべき十の価値基準を改めて共有し、規範といたしました。

•デジタルの活用: 録音データからAIを用いて要約を作成し、ブログに記録を残す試みを開始しました。欠席された方々へも、場の熱量を届ける架け橋といたします。

次回案内
•日時: 2026年6月6日(土)
•場所: 平山交流センター(平山季重ふれあい館内)(予定)
•新規メンバー募集中!

日野木鶏クラブは、変化を恐れず、常に「人を育てる」場として進化し続けます。

以上


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