【第205回】日野木鶏クラブ活動報告「感謝にまさる能力なし」/2026-4・4

【致知】2026年4月号/第205回日野木鶏クラブ
 特集「感謝にまさる能力なし」

1. 実施概要

実施日:2026年4月4日(土)14:00~16:00
場所:平山交流センター(平山季重ふれあい館内)
メンバー:MZ氏、SN氏、KS氏、TN氏、TG氏、TK氏

初夏の気配が少しずつ近づく中、地域の皆様と歩み続けてきた「日野木鶏クラブ」は、節目となる第205回の定例会を迎えました。今月の『致知』2026年4月号の特集テーマは「感謝にまさる能力なし」。人生の円熟期にある私たちにとって、これほどまでに深く、また新たな勇気を与えてくれる言葉はありません。本日は6名が集い、それぞれの人生の歩みを持ち寄りながら、温かな対話の時間を過ごしました。

2. 近況報告:それぞれの人生が語る「今」

会員一人ひとりが語る近況は、単なる日常の報告を超え、人生の機微に触れる豊かな物語となりました。

TK氏:文明の利器と日本人の「情緒」
 AI翻訳補聴器の劇的な進化に触れ、海外の方とも自然に対話できる時代の到来に感銘を受けておられました。また、朝日新聞のコラム「異論のすすめ」を通じ、西洋のリベラリズムと日本特有の「情緒」の違いを思索。独り暮らしの寂しさを「老人性孤独」に終わらせないため、ギター、二胡、民謡といった多彩な趣味を「能動的な盾」として、日々を鮮やかに彩っておられます。

SN氏:多忙を極める業務を「天からの試練」へ
 総務部での勤務がまもなく1年を迎え、役所への煩雑な請求業務に追われる日々を報告。人手不足という厳しい状況下、誌面の「困難を試練と受け取るか(15P)」という一節に、折れそうな心が救われたと語ります。無理を重ねるSN氏に、他の会員からは「健康こそが一番の資本ですよ」と、温かい気遣いの言葉が送られました。

KS氏:世界を巡り、四十年を経て結び直す絆
1980年卒の大学同期会での再会をきっかけに、長年続くネットワークの尊さを実感されました。1983年、26歳でセネガルへ派遣されタコ漁の指導に当たった日々から、今日まで9社・7カ国を渡り歩いた壮絶な経歴。世界を見てきたからこそ分かる「日本の水と治安の有り難さ」という視点は、一同に深い気づきを与えてくれました。

TG氏:介護と家事、夫婦の協力が生む新たな形
2月にお父様を見送り、四十九日法要を無事に終えられた報告がありました。現在は車椅子の生活となったお母様のため、ベランダにリフトを設置するなどの介護環境を整備。奥様と家事を分担し、「喧嘩をしている暇もないほど忙しい」と笑いながらも、互いに助け合う中で夫婦の絆がより深まっている様子が伝わりました。

MZ氏:80歳を超えてなお、学びの最前線に立つ
シルバー人材センターでの「フレイル予防」活動にアシスタントとして参加。栄養・運動・社会参加の三本柱を50名の参加者に伝える喜びを語られました。脳トレの難しさに苦戦しつつも、自ら「真向法」を実践し、1年かけて開脚を極めようとするその向学心は、まさに現役臨終の精神を体現されています。

TN氏:歴史の深淵から現代を問う新著の出版
3月24日に出版されたばかりのご著書を紹介。少子化問題を単なる統計ではなく、明治以降の「日本の形の崩れ」や「体幹の歪み」として分析。天皇が統治する「知らすご(シラス)」と、権力者が支配する「うしはく(ウシアク)」の歴史的視点から、発表された出生数(70万対66万の乖離)の裏側を鋭く考察されています。

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3. 推し記事の発表:誌面から得た珠玉の学び

今号の記事を鏡として、各自が己の心と向き合った発表の内容です。


TG氏:大村智氏が繋いだ縁と「脳」の習慣(18P/32P)

大村氏の記事を読み、実際に山梨の記念公園を訪問。展示されていた川上哲治監督からの懐中時計(スコア77で並んだ記念)のエピソードに、一流同士の「絆」を感じたとのこと。西田文郎氏のメンタルトレーニング(32P)にある、苦しい時こそ「楽しい」と口に出す手法を、日々の生活に取り入れる決意をされました。

TN氏:三つの法則と「徳」の経営(26P/136P)
西田氏の「苦、絆、運」の法則に深く共感。また、100年企業特集(トマ氏)の「儲かる仕事は取るな」という、目先の利益よりも誠実な継続を重んじる姿勢に、日本企業の真髄を見出されました。新入社員が全寮制で「人間作り」から始める教育体制にも、組織を支える本質的な力を再発見されたようです。

TK氏:伝統的価値観と感性の維持(113P/126P)
ドラッカーが説いた、外来の影響を自らの伝統で消化する日本人の潜在能力を指摘。認知症予防には「感性」を研ぎ澄ますことが不可欠(126P)とし、テレビを漫然と眺めるのではなく、指先を動かし、能動的に趣味を楽しむことの価値を、実体験を交えて説得力を持って語られました。

SN氏:壁を喜ぶ「プラス発想」の真髄(35P) 
「人生には試練が待ち構えているが、新しい壁が来たら喜ばなければならない」という言葉を、現在の過酷な業務環境に重ね合わせました。30代の頃に5万円を投じて受けた研修ではピンと来なかった西田氏の教えが、今、人生の壁に直面して初めて「脳に響いた」という吐露には、一同深く共感しました。

KS氏:研究を経営する視点と日々の習慣(22P/46P/126P)
大村氏の「研究を経営する」という独創的な視点や、かつて勤務した水産会社で扱っていた「スクワランオイル(ハーバー社)」の記事に個人的な縁を感じられました。脳を活性化させるための「音読」の重要性(126P)を改めて強調し、具体的に動くことの大切さを共有されました。

MZ氏:具体的に「感謝」を書き出す技術(33P) 西田氏が提唱する「無双拝十法」を実践。両親、家族、自然、日本国、宇宙など10項目への感謝を書き出す際、MZ氏は「4:親戚」と「5:師」の項目で筆が止まったという率直な告白をされました。感謝とは漠然とした感情ではなく、自らの心の死角に気づくための「技術」であることを、身をもって示してくださいました。

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4. 今回の気づき:魂を震わせる「まとめの対話」

会の締めくくりに、参加者全員が今日この場で得た「心の収穫」を分かち合いました。

  • TN氏: 母の介護経験から、管理された施設よりも、自由と社会参加がいかに尊厳を守るかを痛感しました。
  • TK氏: 「嫉妬・妬み」は死ぬまで続く自分との戦い。大谷翔平選手のような利他の精神、寄付の心に学び続けたい。
  • MZ氏: 草間氏の豊富な経験談に圧倒され、改めて「楽しむこと」と「素直さ」こそが健やかな老いの秘訣だと確信しました。
  • KS氏: 海外の過酷な環境を肌で知るからこそ言えます。日本は本当にいい国です。この幸運を噛み締めたい。
  • SN氏: 先輩方の力強い肯定の言葉に、今の環境を感謝して受け入れる勇気をもらいました。 5万円の外部研修よりも、この場で交わされる心の対話にこそ、何倍もの価値があると感じています。

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5. 次回のお知らせ

  • 次回開催日: 2026年5月2日(土) 14時より
  • 今後の展望: AIを活用した効率的な記録作成を継続しつつ、会の歩みを伝えるホームページ(ブログ)の立ち上げを準備しております。プライバシー保護のため、ウェブ上では個人名をイニシャルにする等の配慮を徹底いたします。

「感謝にまさる能力なし」。この言葉を胸に、また一ヶ月、それぞれの場所で豊かな日々を重ねてまいりましょう。次回の定例会で、また皆様の笑顔にお会いできるのを楽しみにしております。

以上

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